
近年、飼い猫の多くが室内飼いとなっています。
室内猫は、その一生の殆どを飼い主からの給餌で暮らします。
飼い主は責任を持って飼い猫の健康状態を悪くしないような食事管理をする必要があります。
ペットにより好みがありますので、与えるエサも決まってきます。
ササミ味が好きな猫もいれば、マグロ味が好きな猫もいます。
大抵の猫は、好みではないエサには関心を示しません。
これは、仔猫の時に様々な物を食べ、その中から自分の好みにあった味を選択しているからです。
仔猫の時期に一つのエサしか与えていなければ、味覚の発達加減により、好みの範囲が狭くなります。
最近のキャットフードは様々な味がありますので、仔猫の時には他種類の味を覚えさせた方が良いでしょう。
猫も老齢になると頑固になります。
好みのエサ以外は口にしなくなります。
しかし、歯が抜けたり、その食事で嫌な思いをしたりと、何かトラuルがあり、その味の物が嫌いになった場合、食事を一切受け付けなくなる事があります。
猫は数日食事を摂らないと、内臓に支障が出て大変重篤な病気に罹ります。
出来るだけ早い段階で、好みの幅を広げておきましょう。
キャットフードには一般的にカリカリと呼ばれるドライフードタイプと、缶詰に代表されるウェットタイプのエサがあります。
若いうちは歯の健康の為にも、ドライフードメインで与えると良いでしょう。
ドライフードは、様々な味があります。
野菜が入った物や、白身魚、まぐろ、ささみ、鯛などです。
味だけではなく、尿路結石予防や毛玉処理の配合をした物、歯の健康を保つ物やアレルギー猫様、ダイエットフードなど、用途別にも様々有ります。
また、猫の年齢別フードもあります。
目的に沿った商品を選ぶと、猫の健康に繋がるのでお勧めです。
老齢猫になってくると、どうしても体調に問題が出てきます。
経験した中で一番大変だったのは、歯槽膿漏により歯が抜けてしまった猫の食事です。
食欲があっても、歯の状態が悪く、口の中が腫れてしまい、食べられなくなります。
日頃から歯のケアをしていても年齢には勝てませんので、こうした事態になる事もしばしばあります。
歯の抜けた猫にドライフードは無理ですから、ウェットタイプのエサを与えます。
老齢でも食欲が旺盛でしたら、食べてくれるでしょう。
その際、ウェットタイプは口に残って歯槽膿漏を悪化させますので、猫用の口腔ケア用品で口の中を綺麗にしてあげます。
嫌がりますので、噛まれないように気をつけて下さい。
あまり食欲がない場合、高カロリーの商品が売っていますので、シリンダーや注射器などで口の中へ直接運んでやります。
絶食が一番良くないので、とにかく食べさせるように心掛けます。
体調に問題がある場合、すぐさま獣医へ連れて行きましょう。
早い方が重篤な症状にならずに済みます。
重篤になってから、毎日点滴などで通院するのは、人間にとっても猫にとってもストレスです。
苦しむ愛猫の姿を見たくないのであれば、かかりつけの獣医は必ず決めておき、何かあった際はこまめに連れて行きましょう。
エサは愛猫の健康管理の第一歩です。
好みや体調を見ながら、様々な商品から選んでいくのも楽しいです。
どのようなキャットフードがあるのか、日頃からр闖黷ネどで確認しておきましょう。